ワセダシカ コラム
2025/04/25歯科衛生士の離職率は高い?主な離職理由は?
歯科衛生士は、患者さんの口腔ケアを支える重要な職業です。
しかし、魅力的な仕事にもかかわらず、離職率が高いイメージを持っている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、歯科衛生士の離職率の実態や主な理由、そして離職率を下げるための取り組みについて詳しく解説します。
将来、歯科衛生士を目指す方にとって、キャリアを考える上で重要な情報となるでしょう。
歯科衛生士の離職率は高い?
歯科衛生士という職業には、どのようなイメージがありますか?
患者さんの歯を健康に保つ大切な仕事ですが、実は離職率の高さが業界の課題となっています。
厚生労働省の発表によると、歯科衛生士として働いている人は約14万人で増加傾向にありますが、就業者は免許取得者の約半数とのこと。
また、日本歯科衛生士会の第9回歯科衛生士の勤務実態調査報告書によると勤務先の変更経験に関するデータが発表されています。
歯科衛生士の勤務先の変更経験
● 1回:24.8%
● 2回:14.8%
● 3回:8.9%
● 4回以上:10.9%
これらの数字から、59.4%の歯科衛生士が勤務先変更を経験していることがわかります。
また、20~39歳の歯科衛生士の2割以上が転職または勤務先を変えたいと考えています。
出典:日本歯科衛生士会 第9回歯科衛生士の勤務実態調査報告書
(https://www.jdha.or.jp/pdf/aboutdh/r2-dh_hokoku.pdf)
ここで注目したいのは、歯科衛生士が転職後も歯科衛生士として働き続けているという点。
つまり、歯科衛生士という職業に対して魅力を感じている人が多いことも分かります。
では、なぜ歯科衛生士が職場を変えるのでしょうか?
次は、主な離職理由について詳しく見ていきましょう。
歯科衛生士の離職理由とは
実は、歯科衛生士が仕事を辞める理由はいくつかあり、個人によっても異なります。
日本歯科衛生士会の第9回歯科衛生士の勤務実態調査報告書によると、離職理由は以下のとおり。
主な離職理由
● 出産・育児:16.7%
● 経営者との人間関係:15.6%
● 自分の健康:14.4%
● 家庭の事情:13.0%
● 給与・待遇の面:12.9%
出典:日本歯科衛生士会 第9回歯科衛生士の勤務実態調査報告書
(https://www.jdha.or.jp/pdf/aboutdh/r2-dh_hokoku.pdf)
これらの理由について詳しく見ていきましょう。
ライフイベントによる離職
歯科衛生士の多くは女性です。そのため、結婚や出産、育児といったライフイベントが離職の理由になることがあります。
勤務実態調査報告書によると、「20歳代後半~30歳までに結婚・出産・育児等の理由で一旦離職し、35歳~40歳以降で復職する傾向がある」とされています。
これらは、ワークライフバランスを重視した選択とも言えるでしょう。
人間関係の問題
職場の人間関係も、離職の理由の一つです。
多くの歯科医院は個人経営の場合が多く、経営者と価値観の相違が生じる場合もあるでしょう。
チームワークが重要な歯科医院では、こうした人間関係の問題がストレスとなることもあるようです。
給与や待遇への不満
給与や待遇に不満を感じて退職する歯科衛生士も。給料が低く感じたり、なかなか休暇が取得できないという悩みがある場合、退職を考えるきっかけになってしまいます。
より良い条件を求めて転職を考える歯科衛生士もいます。これは、自身の価値を再評価し、より適した環境を見つける機会とも言えるでしょう。
キャリアアップへの意欲
歯科衛生士として成長したい、スキルアップしたいと考えている人も多いですが、そのための機会が少ないと感じている人も。
研修や勉強会の機会が少ない、新しい技術を学ぶ機会がないといった理由で、転職を考える歯科衛生士もいるようです。
これは、歯科衛生士としての成長を追求する積極的な姿勢の表れと言えるでしょう。
これらの理由を見ると、歯科衛生士という職業自体に魅力を感じながらも、さまざまな要因で離職を選択する人が多いことがわかります。
では、こうした状況を改善するために、歯科医院ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?
歯科衛生士を定着させるための施策
歯科衛生士の人手不足は、歯科医院にとっても大きな課題です。
患者さんに質の高い医療を提供し続けるためには、経験豊富な歯科衛生士の存在が欠かせません。
そのため、多くの歯科医院では歯科衛生士の定着率を上げるためのさまざまな取り組みを行っています。
ここでは、そうした施策について詳しく見ていきましょう。
ワークライフバランスの改善
結婚や出産、育児といったライフイベントが離職の大きな理由となっていることは先ほど説明しました。
これに対応するため、多くの歯科医院では以下のような取り組みを行っています。
● 産休・育休制度の充実
● 時短勤務や柔軟な勤務時間の導入
● 託児所の設置や保育サポートの提供
これらの施策により、仕事と家庭の両立がしやすくなり、ライフイベントを理由に離職する歯科衛生士の数を減らすことができます。
人間関係の改善とコミュニケーションの促進
職場の人間関係の問題に対しては、以下のような取り組みが効果的です。
● 定期的な面談の実施
● チームビルディング活動の導入
● ハラスメント防止研修の実施
こうした取り組みにより、スタッフ間のコミュニケーションが活性化し、働きやすい環境づくりにつながります。
給与・待遇の改善
給与や待遇への不満に対しては、以下のような施策が効果的です。
● 能力や経験に応じた給与体系の導入
● 福利厚生の充実(健康診断、社会保険の完備など)
● 有給休暇の取得促進
これらの取り組みにより、歯科衛生士のモチベーション向上と定着率の改善が期待できるでしょう。
キャリアアップ支援
成長の機会を求める歯科衛生士のために、以下のような施策が効果的です。
● 院内外の研修・セミナーへの参加支援
● 資格取得のサポート
● スキルアップのための勉強会の開催
こうした取り組みにより、歯科衛生士としてのキャリアアップを支援し、長く働き続けたいと思える環境を整えることができます。
これらの施策を通じて、多くの歯科医院では歯科衛生士の定着率向上に努めています。
まとめ
ここまで、歯科衛生士の離職率や離職理由、定着のための取り組みについて見てきました。確かに離職率は高いものの、歯科衛生士という職業には多くの魅力があり、キャリアの可能性も広がっていることがわかりましたね。
こうした課題や取り組みを知った上で、自分がどのようなキャリアを築きたいのか、どんな歯科衛生士になりたいのかをしっかり考えることが大切です。
また、歯科医院側も歯科衛生士が働きやすい環境づくりに努めています。自分に合った職場を見つけ、そこでしっかりと経験を積むことで、将来の可能性はさらに広がるでしょう。
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実際に学校の雰囲気を感じたり、先生や在校生から話を聞いたりすることで、自分の未来像がより具体的になるはずです。ぜひ一歩踏み出してみてください!
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