ワセダシカ コラム

2025/03/15【歯科衛生士】国家試験の受験資格や対策について

歯科衛生士になるためには、国家試験に合格することが必須です。

この試験は、専門的な知識や技術を問われる重要なステップであり、多くの受験者が挑戦しています。

この記事では、歯科衛生士国家試験を受けるための基本的なことから、試験内容や効率的な勉強法まで、わかりやすくお伝えします。これから歯科衛生士を目指す方も、すでに目指している方も、きっと役立つ情報が満載です。

試験対策に役立つポイントを押さえ、歯科衛生士になるための第一歩を一緒に踏み出しましょう!

歯科衛生士国家試験とは

歯科衛生士国家試験は、歯科医療の現場で活躍するために必要な知識と技術を問う試験です。この試験に合格することで、正式に歯科衛生士として働く資格が得られます。

歯科衛生士になるための第一歩は国家試験合格が欠かせません。
「国家試験って難しそう・・・」と感じるかもしれませんが、一つずつ見ていけば、そんなに複雑ではありません。

受験資格

まず、受験資格について説明しましょう。

簡単に言うと、歯科衛生士の学校を卒業すれば受験ができます。具体的には、文部科学大臣が認めた学校か、都道府県知事が認めた養成所を卒業(または卒業見込み)であることが条件です。

●文部科学大臣指定の歯科衛生士学校または都道府県指定の養成所を卒業、または卒業見込みであること。
●外国の歯科衛生士学校を卒業した場合は、厚生労働大臣が同等以上と認められること。

これらの条件を満たさない場合、国家試験を受けることはできないので注意が必要です。
一般的に、高校卒業後に専門学校や短期大学で必要なカリキュラムを終了することが前提となります。

歯科衛生士になるまでの流れは次のとおり。
1.高校を卒業する
2.歯科衛生士養成機関(専門学校・短期大学など)に入学
3.養成機関で3年間または4年間の専門教育
4.養成機関卒業後に国家試験を受験
5.国家試験に合格し免許を取得する

「3年間も勉強するの?」と思った方もいるかもしれませんが、講義や臨床実習を中心にこの3年間の学びがあるからこそ、専門知識と技術が身に付くのです。

国家試験の内容と合格率

歯科衛生士国家試験は、歯科医療の現場で必要な知識と技術を問う重要な試験です。

ここでは試験の形式や内容、合格基準について解説します。

試験の形式と主な試験内容

国家試験は年1回、通常3月初旬に実施されます。
マークシート試験で合計220問が出題されます。

主な試験科目
● 人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
● 歯・口腔の構造と機能
● 疾病の成り立ちおよび回復過程の促進
● 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
● 歯科衛生士概論
● 臨床歯科医学
● 歯科保健指導
● 歯科予防処置論
● 歯科診療補助論

これらの分野は歯科衛生士として働く上で必要な基礎知識から実践的な内容まで網羅されています。また、問題には図表や写真を用いたものも含まれており、実際の現場をイメージしながら解答する力が求められます。

歯科衛生士の国家試験合格率は非常に高く、毎年90%を超えています。

過去5年間の合格率を見てみましょう。

実施年度 受験者数 合格者数 合格率
第33回(2024年) 7,950人 7,346人 92.4%
第32回(2023年) 7,470人 6,950人 93.0%
第31回(2022年) 7,416人 7,087人 95.6%
第30回(2021年) 7,099人 6,624人 93.3%
第29回(2020年) 7,216人 6,808人 94.3%

出典:厚生労働省:資格・試験情報 国家試験合格発表

この高い合格率は、養成機関での充実した教育を反映しています。ただし、新卒者と既卒者では合格率に差があります。

合格するための勉強法と対策ポイント

歯科衛生士国家試験に向けた勉強は、計画的に進めることが大切です。
ここでは、合格への近道となる具体的な勉強法をご紹介します。

①日々の学びと実習を大切に
まずは日頃の講義をしっかり受けることが基本。
講義内容を復習して理解を深めることが、試験勉強の土台となります。

また、実習にも積極的に取り組みましょう。実際の症例を目の当たりにすることで、講義だけでは理解しづらい内容も記憶に残りやすくなるでしょう。

②過去問題で出題傾向をつかむ
過去問題を繰り返し解くことは、出題傾向や重要ポイントを把握する最も効果的な方法です。
特に「歯・口腔の構造」や「臨床歯科医学」などの頻出分野は重点的に学習しましょう。
最初は易しい問題から始め、徐々に難しい問題にチャレンジすることで、確実に解けるようにすることが高得点への近道です。

③模擬試験で実践力を磨く
模擬試験は本番さながらの環境で行うことで、自分の弱点や時間配分を確認できます。
複数回受験することで、本番の緊張感にも慣れていけます。
多くの学校では、3年次に10回程度の模擬試験を実施しています。これらを活用して、着実に実力を上げていきましょう。

④基本を押さえる
学校で学ぶカリキュラムは国家試験に直結しています。
授業のノートや教科書を活用し、基本事項を確実に押さえましょう。「他の受験生が正解する問題を落とさない」ことが合格への近道です。
国家試験の合格率は90%以上と高いですが、油断は禁物です。
この試験は3年間の学びの集大成なので、1年生の頃から少しずつ準備を進めることが理想的です。自分のペースで無理なく、でも着実に勉強を進めていきましょう。

歯科衛生士国家試験の合格率は高いですが、それは歯科衛生士を目指す方々の努力の結果です。この勉強法を参考に、自分に合ったスタイルを見つけ、自信を持って試験に臨みましょう。

合格後の歯科衛生士の進路

国家試験に合格すると、免許申請後に正式な歯科衛生士として働くことができます。

歯科衛生士の主な就職先は以下のとおり。

● 歯科医院:患者さんへの予防処置や指導など幅広い業務を担当します。

● 病院:医師や看護師と連携しながら専門的な口腔ケアを提供します。

● 地域保健施設:地域住民への健康教育や啓発活動など。

また、キャリアアップを目指して、認定歯科衛生士資格を取得したり、教育分野へ進むことも可能です。
近年では、訪問歯科や介護施設での需要も増えており、これらの分野でも活躍の場が広がっています。

まとめ

歯科衛生士国家試験は専門知識だけでなく計画的な学習が求められる重要な試験です。
この試験は、適切な対策と努力次第で合格は十分可能です。この記事で紹介した内容を参考に、自分らしいキャリアへの第一歩を踏み出してください!

歯科衛生士という職業には、さまざまな可能性が広がっています。

自分の将来像を思い描きながら、一歩ずつ前進していけば、きっと素晴らしいキャリアを築くことができるでしょう。

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